うぅ~・・ねむい・・ここの穴はいい 風も入り込まず敷きつめた落ち葉で
暖かくて・・じつに良い・・それにしても外がうるさいぞ人なぞ寄り付かない
この岩場だが・・足音だ だんだん近づいて来る・・他のクマにしては・・
うぅ~ねむい・・脅して追い払ってやるか・・・そう思ったかどうか時期に
なりどうにも眠く もうろうとしているクマだが寝入りばなをくじかれて
穴の口まで来て手で払った! ちょうど猟師が岩場を散策しながら音も立てず
にゆっくりと歩いていたがクマの耳はとうに気づいていたのでした あの鋭く
長い爪でひと振り "ビュッ"